2014年9月16日火曜日

病理検査

泌尿器科の初回の受診では、前日受診した消化器内科からの検査データやレントゲン写真がPCに送られていて、それを見ながら主治医の先生は前立腺がんの治療を「即始めます」といわれた。そして病理検査をしたいのですが、と言う。

病理検査とは何ですか?と聞くと、患部に針を差し込んで組織を採取して検査するとのこと。1日か2日の入院は必要になるとも。

「その検査結果によって診断や治療の方法が変わることはありますか?」と聞くと
「全く変わりません」との即答。転移済みの前立腺がんに疑いはないとの確信が感じ取れたので、「だったら無駄ですから受けません」と私も即答した。

針を刺さすと聞いただけで痛さを感じたし、結果のわかっていることにまで入院費や治療費を払うのは無駄なだけだと思ったからだ。

「ホルモン治療の注射をしてしまうと二度とこの検査はできませんがいいですか?」と追って聞かれたので、「かまいません」とも答えた。

後になって、この病理検査を受けなかったことのデメリットとメリットがあることを知ることとなった。

まずデメリットは、診断書が書けない、ということ。
たとえば、がん保険の支払い請求には医師の診断書が必要でしょうが、病理検査の結果がないと診断書はかけないようです。

幸い私はがん保険には入っていなかったので困りませんでしたが、もし入っていれば後悔したでしょうね。

で、メリットというと
「病理検査をしていないので、余命あとどれくらいとの予測ができない」と言われたので、「病理検査をしていたら予測できるのですか?」と問うと「できます」との返事。それを聞いて「よかった~検査してなくて」と思わず言ってしまった。

先生は”なんで?”という表情だったので、
「先のことなんかわからないほうがいいじゃないですか」と言うと、顔を真っ赤にして笑ったあと「そういう考えもあるのか」と妙な納得をされていた。

ということで、私の場合は先を気に掛けることなく、毎日を過ごしております。